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この世の中の物は、裏と表が一体となって成り立っています。
紙切れ一枚であっても、服の生地であっても、畳であっても、裏がなければ表もないのです。裏が表を活かしてくれているのです。
同じように、目には見えないご先祖様の世界と、今生きている私達の世界があり、ご先祖様(裏)のご守護があって、私達(表)は生かされているのです。
これを表裏一体といいます。
しかし、すべてのご先祖様が子孫である私達を守れているという訳ではありません。いくら丁重に葬儀をしたからといって、成仏出来るとは限らないのです。
成仏されていないご先祖様は苦しみの世界にいます。その状況では子孫を守りたくても守れないのです。
表裏一体とは、母体と胎児の関係に似ています。母体がご先祖様であり、胎児が私達です。母体が安定していないと胎児は健やかに育ちません。
このように、ご先祖様が苦しい状態であれば、私達は必ずその影響を受けます。それは苦しみの状況に気付いてほしいご先祖様の訴えなのです。
胎児が健やかに育つためには、母体も健康にする事が必要です。
私達がより良い生活を送るためには、まずご先祖様の世界を正す事が必要なのです。
ご先祖様が苦しみの世界にとどまる理由や私達におよぶ災難には必ず“原因”があります。
次はその“原因”と“結果”についてお話したいと思います。